フロント独立懸架について
まず、独立懸架の場合「ロ-アーム・アッパーアーム」が有り、その間に、ストラット形式で、スプリングが「FJの場合」付いています。
良く、バネレートの話しがでますが、簡単に言うと「車を正面からみて」タイヤの端から ローアームの付け根までの「どのくらいの位置」にスプリングが付いているかで「バネのレバー比」が決まります。
たとえば、半分の位置にスプリングが有り10キロのバネを入れてもタイヤのところでは5キロ、まあ、この辺は車を見ながら話した方がいいのですが、このように、FJの場合「ノーマルフロントで、約15キロ」「タイヤの所では7.5キロ」さらにストラットサスの付いている「角度」など、ここの計算がちょっと大変です。
さらに、ホイールオフセットなどを30ミリ外に出すとアーム付け根からタイヤの端までは 距離が伸びます。
サスの付け根の位置は同じなので30ミリ長くなった分さらに、バネレートは、柔らかくなります。
そんな感じで30ミリオフセットを、外に拡げただけでアームが30センチ仮にあったら 33センチと外にホイールを出すほどレートも柔らかくなるので、極端な場合、車高にも影響して来ます、もちろん、ロールにも。
そのためには、フロントはショックに車高を調整出来るように、当社は、ほとんどして有ります。
そうすることにより、色々とセッティングが出来ます。
次に、独立懸架の場合、もう一つの一番大事な調整は「アライメント」です。
「キャンバー」「キャスター」「トーイン」が狂うと、タイヤが「片減り」し、あっという間に、フロントだけが「駄目」になります。
特に、「キャンバー」と「キャスター」は、ノーマルアームでの調整には「限界があり」 フロントの車高の、基準値では35ミリアップぐらいまでぐらいが限界です。
もちろん、アーム類を変えたら色々と出来ますが、そこを無視しての改造は出来ません。
良くある質問で、50ミリアップサスを入れたのにアライメントは何も調整していない人がいます。
これは、お金がかかりますが、やらないとタイヤが駄目になる方が高く付きますよ(笑)
なかなか、文章では説明がわかりにくいと思いますが、この辺の事をちゃんと考えて最低2インチ上げたらアライメントは必ずとりましょう。
次に、サスを決める前に「ホイールのオフセット」など、ショックに車高調整がついてない場合は、ノーマルホイールで、車高をセットしているサスに、純正オフセットより極端に外に広がるホイールでタイヤを装着したら、ロールしたりフロントの車高がだんだん下がって来たりノーズがブレーキングの時に、すごく沈むという事が起きるので「サスレバー比」が変わる事を前提で決めないと、あとで調整も出来なくなります。
今回は、これぐらいかなー。