2011 年 10 月 4 日

FJクルーザー用ビルシュタインPOSショックアブソーバー第1弾 完成 

Filed under: 語り — admin @ 11:53 PM

ノーマルのショックのまま、さまざまな路面を「1000キロ」走りこみ、まず感じたことは、意外とノーマルでも普通に走るには、まあまあ良い足回りです。

ショックの開発について少し。
必ず、これも最初は「ノーマルサス」で初めます。

理由ですが「ほとんどの人は」、まずノーマルで乗るためそのクルマが色々な路面状況・スピードで、「どのようなフィーリング」なのかを徹底して探ります。

当社には以前から、同じクルマに何タイプかのショックの設定をしてあります。
理由は、1タイプだけで全て、クロカン・オフロード・スポーツ走行とオンロードスポーツをカバーするのは、大変困難な事で、さらにサスを変え、ストロークも変えると、当然 「ショックの長さ」「最大長と最小の長さ」の問題が有るからです。

これは、25年間「オフロードレースカーの製作をし、レースの上でもっとも重要なことです。
たとえば、ショックが底突きしたり伸びきると、すぐ抜けたり破損します。
サスの伸びきりをショックで止めている車は、トヨタ系ランクル200・120・100、ミツビシでは前後独立懸架のパジェロなど。
もちろん、FJも長すぎてその対策も考えず、特にフロントはドライブシャフトが伸びきり許容範囲を超えて破損するケースがすごく多いのです。

特に北海道は、雪中走行など山の中で四駆が壊れたら、大げさに言うと遭難します。

最近は、携帯電話があるから便利ですけど(笑)
そんな、レスキューも何度か行きました。
そこで、車高を上げたら「ただショックを伸ばせばいい」と言うことではありません

リアも同様「スプリングが外れたり」「プロペラが限界を超えて、破損したり」様々な事に関係してきます。

このような事から、各種サスのバネレート長さと減衰力も考えると「どうしても種類が増えてしまいます」

これを1台ずつやると大変なので、何種類かの設定になります。

もちろん「競技専用の特注ショック」については、このような「条件」から生まれます。
乗り心地についても「フニャフニャのスポーツカー」がないように、少し固めには感じますが、ここは個人の好みだと思います。

FJについては、USビルシュタインや黄色のビルシュタインなど、現在、発売されているのも有ります。

全て乗ってみましたが、やはり万人向けの傾向になっています。
これは、メーカーとしては、仕方がないと思います。
この辺について、知りたい方はお問い合わせ下さい。

それにしても、FJは「楽しいクルマ」になりそうです。