2009 年 3 月 11 日

足まわりのサスペンションの考え方とそれに見あう車両作りについて

Filed under: 語り — admin @ 11:40 PM

車の足回りをどうするかについて最近よく話し合う事や質問が来ます。
特にサスについては「バネレートは何キロですか?」とか。
色々と反対に聞いて見ると
「クロカンでは足が動いてほしい!」
「タイヤサイズは?」と聞くと、出来るだけ大きく!
「ホイールオフセットは?」と聞くと、わからない。
そんな人がいます。
まず、いくら見た目が丈夫そうな四輪駆動車でも部品には強度の問題もあり、タイヤを大きくしたときの負担は、ミッション・デフ・エンジン・特にそれを支える足まわりには、大きくなります。
リジットデフ車などは、ホイル&タイヤでトレッドを外に広げただけで、バネレートはかなりやわらかくなり、車のロールは大きくなります。
だから本当は部品を買う前に、どのように自分の車を仕上げたいのかによって、本当はバネレートを決めたいのです。
特にノーマルより柔らかいバネもあり、そのバネにワイドトレッドで車高をあげたら、ロールは大きく起こります。
基本的な考え方ですが良く考えて見ましょう。
車高も足だけで上げたら、エンジンは地上からあがり、トレッドがノーマルでも重心が高くなりロールします。
サスペンションはそれだけ全体に影響します。
車高を下げた場合などは、特にレートをあげなければなりません。
だから、トーションバーを緩めて車高を下げるのも、ちょっと変ですよね?
最近は車の使用に合わせてワンオフのサスも製作してます。
このようにまず、レートを決める事が大切です。
リーフスプリングも同じで、なるべくバネ下重量を軽くして行きたいです。
ただし、レートを上げてね。
このように製品はいつも進歩しなければなれません。
これからの車作りについてはまだまだ色々とやって行きたいです。
次に「良く走る車は何ですか?」これも良くある質問です。
これについてもどのようなところを走りたいのか? により大きく変わります。
ですから、まず車両もそうですが、車の部品を決める前に、出来れば相談して下さい。
このような話から俺はいつも始まります。
これは昔は、車両についてほとんど車種も選べられない時代の時は、自然に決まっていたが。
今は、色々な車が合法的に作れる時代です。
極端な話、フレームさえあればボディー・エンジン・ミッション・デフ・メーカー等が違っていても車検は取れます。
だからといって、当然、安全については強度を出さないと駄目ですよ!溶接などもすべてね。笑。
何でも車検が取れるのと、安全に強度については、よく昔から色々と話している、チャンプ佐藤。
通称・チャンプオヤジと。
これは経験と実績とテストをやっていないと判らないのです。
これは俺が選ぶかと言うことを参考にして下さい。
カスタム四駆の選び方・車両選択。
1.居住性を考えこれは、アウトドアなど車内で寝たり車に物を積む人です。それでロングかショートです。

2.北海道はまだ、ディーゼルが走れるので、燃費も考えてガソリンかディーゼルです。
特に、トヨタの1HDーT系は、ガソリンより速くなりますよ(笑)
あとガソリンで思い切りパワーをあげたい。
たとえばあとからエンジンを乗せかえるとかを考え駆動系なども考えながらの車両。俺くらいか?笑。

3.次に、タイヤサイズ等。
どのようなスタイルに車をしたいのか?
これについては、やはりその車にはそれなりのスペックが有ります。
それを無視すると、いつも壊れる車になります。
特にサイズのあまり大きくないデフに大きいタイヤを履いた時などです。

4.このような車を作った時のメンテナンス等。
メリットとデメリットです。
これはたまに、四輪駆動車はとにかく丈夫で壊れない!と思い込んでる人がいます。
どんな車でもメンテナンスはしない。
ジャンプは飛ぶなど何でも出来るわけでは有りません。

5.次に予算です。
これは中古車を買い仕上げる場合です。
よく部品にはAの部品を組むと見た目は車高が上がりますが、いざ走ると音が出たりまっすぐ走らない事が有ります。
これは本当はBが必要なんだけども、あなたも知らないから予算がないとはぶかれます。
その結果、そのまま走ると壊れてしまい、修理してもまた壊れる
こんな事がよく有ります。
これならAは今回はやめて、予算が出来たときにAとBをいれた方が良いですよね?
このような事をよく聞いてから、予算に合わせて改造する事です。
このような事など考えて車両の選択をして見てはどうですか?


これはもちろん車両だけではなく、部品等もすべて同じ事が考えられます。
足まわりも同じ5インチ上げるなら、どの方法が壊れずらいか、を相談してから。
もちろん相談する人は選ばないと駄目ですよ。笑。
よくディーラーで聞いたらと言う人もいますが、それはその人がその車にでもマイカーで乗っていて、何種類も何処かの色々な足まわりのキットを自分で組んで、何年か乗ったらこうなったよ、と言う話なら間違いないと思いますが、こればかりは体験しなければ判りません。
特に、ラリーレイドや耐久レースでは、ちょっとした工夫で壊れなくなります。
最近はアメリカの雑誌などで、ロックを激しく登るシーンがあります。
あれはすべてデフ・ミッションすべてが別物です。
良い車を作るには、やはりそのお店に行って話しを聞くことは大切だと思います。
俺もメールで良く問い合わせがあるけど、実際のところは車を見てみないと何とも言えません。
もう出来上がった車を買った人、足回りのキットを組んだ人も北見・札幌店と足回り無料点検・予約制ですがやっていますので、ぜひご利用ください
何かとアドバイス出来る事もあると思います。